効率化のための基本的なフレームワーク ーECRSとは?
ECRSというと、生産管理に携わる立場の方であれば耳なじみのある言葉かと思いますが、業種によっては全く触れたことのない言葉であると思います。少なくとも私はとある勉強をするまで耳にしたことの内容でした。今回は、このECRSについて紹介していきます。
ECRSとは4つの単語の頭文字を取ったものであり、作業改善のための4つの原則を示したものになります。それぞれの内容は以下の通りです。
・E:Eliminate なくせないか
・C:Combine 一度にできないか
・R:Rearrange 順番を変えられないか
・S:Simplify 簡単にできないか
この4原則は文字の並びの順に改善の効果が大きいとされるため、改善策を考える際にはE⇒C⇒R⇒Sの順序で考えることが大原則とされています。今自分が行っている作業を簡単にできるより、作業自体がなくなった方が嬉しいに決まってますよね。
この考え方は、生産管理にかかわらず、様々な場所で有効活用ができるのではないでしょうか。当事務所の提供する記帳効率化コンサルティングにおいても、この考え方を大前提としてどの部分をなくせるだろうかという視点を第一に検討していくことになります。仕訳を入力しないに越したことはないよねというのが考え方の根底にあるということです。
様々な会社の経理状況を見てきた立場としては、なくせる作業が多いなあという印象を持つことが多く、それは特に歴史のある会社ほどその傾向が強いように感じられます。変化が難しいというわけではないでしょうが、これまでうまくいっているものをあえて変更する必要はないという判断は理解できます。ただ、新しい技術や使いやすいツールに挑戦しないというのも、それはそれで勿体ないなと思うこともあります。
いずれにしても、より効率的に記帳を行って頂き、より有効に、生産性の高い作業を行うための時間を確保していただきたく考えております。もし記帳の効率化にご興味がある場合にはお問い合わせフォームよりご連絡を頂けると幸いです。